
中西麻耶 弾丸娘導いた夢の足 読売新聞 社会面記事
パラリンピック女子100Mで中西麻耶(23)が6位入賞した。
競技を始めて一年。弾丸娘を世界に導いたのは
義肢装具士の白井二美男さん(53)だ。
この日は走り高跳びの鈴木徹(28)、100Mの山本篤(26)も5位入賞。
義足の日本人陸上選手初のメダルは持ち越されたが、
中西選手は、「足を失っても走れるという勇気を与えられた」と話した。
スタート前観客に手を振った。視線の先にいたのは
日本選手団義肢の白井メカニック。
「白井さん一緒に走りましょうね」。
右足につけた義足で力強く地面をけり前へ。
ゴール後は笑顔で他の選手と抱き合った。
二年前のちょうど同じ日、右足を失った。
働いていた大分の鉄工所で、倒れてきた鉄骨に足を挟まれ、
膝下をぐちゃぐちゃに骨折した。
「切らないで」と泣く母のみどりさん(52)の制止を振り切り、切断に踏み切った。
「義足でテニスを」とも思ったが、
最初の義足では歩くこともできなかった。
絶望しかけたところ、知人と出かけた陸上大会で、
日本のスポーツ義足の第一人者、白井さんと出会った。
昨年10月、日本で開かれたジャパンパラリンピック。
これで走って見な、と白井さんに、
義足選手の先駆者である鈴木選手がシドニー大会でつけていた義足を渡された。
「鈴木君も最初は歩けなかったんだ」。
中西選手は100Mと200Mで日本新記録。
白井さんは、「北京へ行こうぜ」、と笑って、新しい義足を作ってくれた。
義足を上手く操る技術を学ぶため、中西選手は今年二月から、
同じ短距離の山本篤選手の指導を受けている。
来る日も来る日も地面をける練習を続けた。
この日午前の予選は、13秒93で自分の日本記録を更新。
白井さんは、
「義足の女子選手が決勝で走るなんて嘘みたい」と顔をくしゃくしゃにした。
「鳥の巣」のトラックを駆け抜けた弾丸娘は
「これは私の足。ロンドンでメダルを取り、恩返しをしたい」と微笑んだ。
読売新聞朝刊、社会面より。MIXIのコミュニティで読売新聞に記事が大きく出てたというのを聞いて、
就職活動の帰りによった図書館でたまたま読売新聞のバックナンバーが読めることに気付いて、
記事を確認、デジカメで写真を撮って、文字起こしをして、掲載、と至りました。
足を切断したのは、切断しなくてすむ方法もあるけど、それだと1年間か1年半くらい時間がかかって、
その間ずっと入院?とか、何度かの皮膚移植手術など、いろいろ面倒みたいで、
しかもその結果、足が壊死して使い物にならず、結局切断?という事になる可能性も高いということで、
中西さんは一刻も早く復帰したいという気持ちが強かったため、切断に踏み切ったそうです。
しかしその後、足の切断面が義足とこすれて、傷ができたり、血が出たりして、随分悩んだそうです。
切断面が余りにも痛んで義足をつけられない日もあったそうです。
そういうのを聞くと、義足をすれば、いいというわけでもないんだな、と大変なんだな、と思わされました。
またすぐ復帰して、義足をつけてテニスで国体を、と再び思ったものの、
持ち前の上手さから予選を通過したものの、その後代表に漏れ、屈辱を味わったそうです。
何故予選を通過したのに自分を選んでくれないのか。そんな時陸上を知り、
陸上選手になって見返してやるという気持ちで必死に頑張ったそうです。
前の記事で世界の選手とは大分差があるように思う、と書きましたが、午前の記録で
ベストタイムの13秒台が出たことで、これはひょっとして、と、
これからの活躍次第でメダルもいけると思うようになりました。
100Mでも高記録が出て、200Mはより期待してしまいますね。
400Mとか800Mはどうなんでしょう。スタミナがいるようになりますが。
それに同じ短距離選手の山本篤さんが走り幅跳びもやって銀メダルを取りましたが、
中西さんはどうなんでしょう。走り幅跳びをやってもいい記録が出そうですね。
しかしそこには日本走り幅跳びの第一人者、佐藤真海さんがいる。
佐藤真海さんは今、27歳。アスリートとして年齢のピークはすぎたとはいえ、
ロンドンを目指すということで、仮に中西麻耶さんが走り幅跳びに参戦してきたとしても、
簡単にその座を明け渡す気はないでしょう。
走り幅跳びの、中西麻耶さんと、佐藤真海さんのデッドヒートも見物かもしれません。
国内で強いライバルがいることはいいことだと思います。
それと私が思うに、中西麻耶さんにしろ、佐藤真海さんにしろ、
パラリンピックでメダルを取るためには、やはり健常者の大会に出て、
その健常者の中でもそれなりの位置を獲得できるくらいになるような
レベルに持っていくことが大事かな、と思います。
障害者の大会では、国内で敵なしの状態なのだから、そこで満足していては世界で戦えないでしょう。
世界よりレベルの高い、健常者の大会に出て、揉まれる。
それがロンドンでメダルを取るための一番の近道かと思います。
随分と勝手なことを書きましたが、気になった点とか、コメントしていただければと思います。
パラリンピックが熱いです。